東京大学防災訓練
防災コラム
目黒公郎 安本真也
2023年12月1日
10 月13 日(金)12 時より、令和5 年度東京大学本部・部局合同防災訓練が実施された。本部教職員約600 人を含め、学内の31 部局が参加した。
本年度は、平日日中(12 時)震度6 弱の地震の発生を想定した。全学災害対策本部の設置訓練、ならびに駒場地区や柏地区などの各地区・各部局における災害対策本部との情報連絡訓練を行い、連携体制の確認をした。また、各部局からの被害情報の収集、収集した被害情報のトリアージ訓練などを行った。さらに、役員をはじめとした災害対策本部員は、化学物質の漏洩事故などを想定した対応、学外からの広域避難者や帰宅困難者の対応など、現実に即した6 つのシナリオを用いた応急対策等の決定訓練を実施した。大規模災害時には、情報収集と分析、発信が重要となるため、訓練において、それぞれの活動を確認し検討した。
上記以外にも、本部教職員の各災害対策班の活動訓練、一般の教職員や学生による安否確認サービスを利用した安否確認訓練と、部局ごとに定められた避難場所への避難および点呼訓練などを行った。また用意した地震体験車を約200 名が利用した。今回の防災訓練は地震発生直後の初動を確認する有意義な訓練となった。