東京大学災害・復興知連携研究機構 第2回公開研究会

論題:震災復興の継承と大正デモクラシーの衰退
講師:北原糸子(立命館大学歴史都市防災研究所 客員研究員)

 今年は関東大震災から99年になります。前回に引き続き、東京大学情報学環総合防災情報研究センターの共催で、東京大学災害・復興知連携研究機構第2回公開研究会を開催いたします。関東大震災に関して、歴史学の立場から長年研究されている、北原糸子先生をお迎えし、お話しいただきます。

​​​

 公開とさせていただきますので、東京大学の教員や学生、またご関心のある皆様に、できるだけ多くの皆様にご参加いただければと思います。コロナ感染拡大を鑑み、会場と人数の関係で対面での参加についてはご希望に添えない可能性もありますことご了解ください。


論題:震災復興の継承と大正デモクラシーの衰退
講師:北原糸子(立命館大学歴史都市防災研究所 客員研究員)
概要: 関東大震災以降、北但馬地震、北丹後地震など関西方面で地震が続いた。関東地震から10年後には東北の東海岸で昭和三陸津波が発生した。これらの震災復興では、関東震災の復興は行政担当者に強烈なイメージを与え、これに倣って復興予算の申請が行われた。昭和三陸津波では、農村恐慌の対応策として農林省の進める農村経済再生事業と併せ、内務省都市計画課官僚による 漁村の再生策が合わせ技で援用され、復興が図られた。しかし、満州事変(1931)以後の社会状況は、軍縮による将兵の削減などから、学校教育に軍事教練が正課として設けられるなど、大きな転換を画し、大正デモクラシーの影も形も消え失せることになる。昭和三陸津波のケースで復興と世相の転換の実態を追ってみることにしたい。

日時: 10月12日(水)15時30分~17時30分(15時受付開始)
場所:東京大学大学院情報学環・福武ホール(地下2階)
   (アクセス:https://fukutake.iii.u-tokyo.ac.jp/access/
共催:災害・復興知連携研究機構
   東京大学情報学環総合防災情報研究センター
参加こちらのフォームより事前に申し込みください。
(終了しました)

・なお関東大震災をテーマとし、12/14(水)にも公開研究会を予定しています。

こちらにも北原先生の記事が掲載されております。(PDFがダウンロードされます)

問合せ先:東京大学情報学環総合防災情報研究センター
    cidir@iii.u-tokyo.ac.jp / 03-5841-5924


​​​