2018年 CIDIR10周年記念シンポジウム—大規模災害に備える防災情報研究の新たな地平—
2018年11月19日、CIDIR10周年記念シンポジウムが開催されました。
片田特任教授の記念講演を踏まえて、CIDIRの田中淳教授、目黒公郎教授、三宅弘恵准教授、沼田宗純准教授、関谷直也准教授でパネルディスカッション「災害情報の伝達と教育今年の災害を踏まえて-この10年とこれからの10年-」を行い、この10年の災害と して四川地震、東北地方太平洋沖地震、東京電力福島第一原子力発電所事故などを振り返り、災害のスケール感の変化、災害観の変化、制度の変化、災害研究 ・ 防災教育の変化、情報環境の変化など、この10年の変化を概観しました。今後の首都直下地震、南海トラフ巨大地震などを含め、我々がまだ想定し得ない大規模災害に備えるために、情報環境の変化、ハザードの違い に囚われない防災や災害情報についての「思想」「指針」の創造が必要とされています。本シンポジウムでは、これら「思想」「指針」の研究・実践をすすめるというCIDIRの意義について再確認したところでございます。
(応募は終了しました)
日時
2018年11月19日 13時30分--17時00分(13時開場)
会場
東京大学山上会館
プログラム
開会挨拶1 地震研究所長 小原一成教授
開会挨拶2 生産技術研究所長 岸 利治教授
Ⅰ部 講演「防災のための情報・教育とは」
基調講演「大規模災害に向かい合う日本社会のこれまで、そしてこれから」
片田 敏孝 総合防災情報研究センター特任教授
講演1 「ビッグデータとAlで変わる災害情報戦略』
阿部 博史 総合防災情報研究センター客員准教授
(NHK大型企画開発センターチーフ・プロデューサー)
講演2 「外国人旅行者・観光客への災害時の情報提供ー内容と方法」
高松 正人 総合防災情報研究センター客員教授
(JTB総合研究所常務取締役観光危機管理研究室長)
講演3 「地方自治体における防災の業務と情報から」
宇田川真之 総合防災情報研究センター特任助教
講演4 「『タイムライン防災』は地域防災を変えた」
松尾 一郎 総合防災情報研究センター客員教授
(環境防災総合政策研究機構環境・防災研究所副所長)
II部 パネルデイスカッション
「災害情報の伝達と教育—今年の災害を踏まえて:この10年とこれからの10年」
コーティネーター 田中淳 総合防災情報研究センター長・教授
パネリスト
総合防災情報研究センター教授 目黒公郎
総合防災情報研究センター准教授 三宅弘恵
総合防災情報研究センター准教授 関谷直也
総合防災情報研究センター准教授 沼田宗純
閉会挨拶 情報学環長 田中秀幸教授