東京大学防災訓練

防災コラム

目黒公郎
安本真也
2022年12月1日

 10 月21 日(金)に、令和4 年度東京大学本部・部局合同防災訓練が実施された。本部教職員約600 人を含め学内の24 部局が参加し、COVID-19 の感染防止対策を行った上でコロナ禍以前の環境に近い形で行れた。本部としては、平日日中の震度5強の地震発生を想定し、「全学災害対策本部設置訓練」、全学災害対策本部および部局災害対策本部間での情報連絡訓練」、「応急危険度判定訓練」、「緊急参集要員の活動訓練」、「本部教職員の各災害対策班活動訓練」などを、一般の教職員や学生は、「避難および点呼訓練」と「安否確認サービスを利用した安否確認訓練」などを行った。
 また本年度は、防災イベントの一環として、東京消防庁の協力により安田講堂裏においてVR 防災体験車(写真)を用いた防災体験が行われた。この車両は、最新のバーチャルリアリティの映像と映画館での4D 映画の鑑賞時に用いられる座席を連動させ、視聴覚と身体を通して臨場感のある災害やその対応を体感できるものである。他にも消火器を用いた消火訓練も行い、これらのイベントには340 人を超える教職員・学生が参加した。
 いつ起こってもおかしくない首都直下地震。その発生直後の初動を確認する有意義な訓練となった。

東京消防庁のVR 防災体験車