newsletter26号テキスト4

東京大学 大学院情報学環 総合防災情報研究センター

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CIDIR Report

学内の緊急地震速報と地震速報メールの整備と活用


 CIDIRでは、特別教育研究経費「災害緊急情報を活用した大学防災情報システムの開発」(2010年度から5年間)の一環として、本学をモデルケースとして、学内キャンパス向けの緊急地震速報と学内強震観測による地震速報メールを整備してきた。本年度はその最終年度に当たることから、これまでの整備と活用の現状を紹介する。

学内向けの緊急地震速報の整備と活用
 2010年度に情報基盤センターの協力のもと、地震研と共同で学内ネットワークUTnetを利用した緊急地震速報の流通基盤システムを開発し、2011年4月より本部環境安全課の協力を得て、本学のどこからでもパソコンのブラウザを利用して緊急地震速報を受信可能にした(③)。続いて2011年度には、学内の放送設備向けの新しい緊急地震速報放送伝達装置(④⑤)を開発し、本部環境安全課と各部局の協力のもと、2012年度より2014年度にかけて、本郷の理学部、工学部、地震研、本部棟の各部局の放送設備に、また、白金台、駒場Ⅰ、柏では各キャンパスの広域放送設備に設置されて、全学的に利用されるようになってきた。本装置は、各部局や本部の防災訓練でも利用されて、緊急地震速報の放送伝達の周知と、強い揺れが収まるまでの安全確保行動訓練などにも活用されている。
 本学には多くの外国人がいることから、2012年度に日本語と英語の二カ国語による緊急地震速報の放送を可能にし、2013年4月から順次各放送設備に実装した。二カ国語でも迅速に確実に伝達するために、音声は日本語を男性、英語を女性にし、主要動到達前は二カ国語で同時放送し、主要動到達後は日本語の後に英語で続けて放送するようにした。
 さらに、英語以外の外国語での伝達、実験室等の危険物のある場所での確実な早期警報の伝達、既存の放送が届かない場所への伝達、全国の遠隔施設等での利用などの残された課題を解決するために、2013年度にパソコン用の緊急地震速報アプリEEWClient(多言語対応)を開発し、2014年5月よりCIDIRホームページで公開した(①)。
 これはWindows/Mac/Linuxのパソコンで利用でき、日本語、英語、日本語+英語、中国語、韓国語から放送音声を選択でき、放送開始条件の設定も変更可能で、UTnetが届いていれば遠隔施設など全国どこでも利用可能である。このアプリを使った緊急地震速報の放送伝達専用端末装置の構築方法も近く公開の予定である。

学内地震速報メールの整備と活用
 緊急地震速報は揺れる前の情報であるが、実際に学内がどれくらい揺れたかを知るには強震計による観測が必要である。CIDIRでは、2010年度から本郷、駒場、柏の各キャンパスの建物にIT強震計を設置し、2012年12月より、各キャンパスの地盤と各建物の1階(または地階)と最上階で観測された揺れの強さを速報する学内地震速報メールの提供を開始している(②)。残念ながら、まだあまり多くは利用されていないが、学内の実際の揺れの強さを知り、被害発生の予測と迅速な対策に役立てることができるものなので、ぜひご利用をお勧めしたい。携帯電話などの配信先アドレスは、学内向けのホームページ②から誰でも登録可能である。

参考: 以下の1)~4)は、http://cidir.iii.u-tokyo.ac.jpからリンク
①学内における緊急地震速報アプリ「EEWClient」(多言語版)の提供
②学内地震速報メールの利用について
③学内ネットワークによる緊急地震速報の提供について
④学内放送設備を用いた緊急地震速報の伝達~緊急地震速報の新しい伝達方法について~
⑤鷹野・鶴岡、緊急地震速報はどのように放送すべきか―後続報の活用方法と放送開始条件の検討とその放送装置の開発―、情報学環紀要No.86


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   緊急地震速報アプリの画面   学内地震速報メールの配信情報

(鷹野 澄)